コツ

煮魚の煮汁の残りを再利用して煮魚そうめん。

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煮魚そうめんとは

皆さんは、煮魚(魚の煮付け)を作った後に残った煮汁って、どうしてますか?

小ぶりの魚なら、最小限の煮汁で煮付けて、煮汁も全部、めいめいの皿に取り分けてしまうこともできますが。

カレイや鯛など、大ぶりな魚を煮付ける時は、どうしても煮汁も多くなってしまうので、めいめいの皿に取り分けても、まだ鍋に煮汁がけっこう残ってしまうことがあります。

そういう時に、残った煮汁の再利用としておすすめしたいのが、煮魚そうめんです。

煮魚そうめんといっても、魚の身は入っていませんが、魚のエキスやコラーゲンがたっぷりの煮汁で、茹でたそうめんを煮て食べるという、シンプルな始末料理です。

いわば、捨ててしまうようなものでも、工夫して美味しくお腹の中に入れてしまおうという(笑)、もったいない精神が発揮された料理、ということですね。

煮魚そうめんは、昔から日本の各地で伝統的に作られてきた料理ですが、中には茹でたそうめんの上に煮魚がまるまるのっかっている、贅沢なバージョンもあります。

今回ご紹介するのは、魚の煮汁だけで作る、庶民による庶民のための(笑)、煮魚そうめんです。

夏場以外の素麺の利用方法としてもおすすめ

また、煮魚そうめんは、夏以外にあまり活躍の場がなく(笑)、使い切れずに残っている素麺の束を片付ける料理としてもおすすめです。

寒くなってきた秋や冬に、できたてホヤホヤを食べると、体が温もって言うことなしです。

もちろん、冷めたものも、ソーメンチャンプルーみたいに、ご飯のおかずとして食べても美味しいです。

いわば、残ってしまったもの同士を活かしつつ、一挙に片付けてしまうという、一石二鳥?の料理でもあるんです。

煮魚そうめん作りの一番のコツは、残った煮汁の量に対して、素麺を何束茹でるかという見極めにつきます(笑)。

煮汁の量に対して素麺が少なければ、塩辛くなってしまいますし、逆に素麺が多すぎれば、新たにめんつゆや醤油などを加えて味付けし直さなければならないので、面倒です。

煮魚そうめんはあくまでも始末料理なので、家族の人数分作ろうなんて思わず、残った煮汁を吸い取るのに必要十分な量の素麺を投入するのが正解(笑)です。

素麺を何束茹でればいいかは、何回か作っていくうちに、だんだん分かってくると思います。

煮魚そうめんの作り方

では、具体的な作り方を。

今回は、大きな男の人の手のひら大以上はありそうなレンコダイが、2匹入って400円のパックを買って煮付けを作ったので、その残った煮汁を使ってみます。

煮魚を作った後に余った煮汁を適当な容器に入れて、冷蔵庫に入れておきます。

もし、子供さんや高齢者の方も食べるようなら、小骨がのどに刺さらないよう、煮汁を網杓子や茶こしなどでこしてから保存すると安全です。

翌日には煮こごって、ぷよんぷよんのゼリー状になるので、3~4日くらいは日持ちすると思います。

その間の余裕のある時に、作ってください。

まず、余った煮汁に対して適切な量の素麺を茹でます。

当サイト管理人の経験だと、残った煮汁が100~150ccもあれば、素麺3束はいけます(笑)。

素麺が茹で上がったら、水洗いしてぬめりを落とし、ザルに上げておきます。

素麺を茹でた鍋で水洗いすると、鍋を洗う手間も減り、同じ鍋で味付けもできるのでおすすめです。

素麺を茹でた鍋に、水気を切った素麺を投入して、煮魚の汁も一緒に入れ、火にかけます。

この時、ショウガのすりおろし適量も一緒に入れると、魚の臭みが気にならなくなります。

上の画像では、分かりやすくするために、茹でた素麺の上に煮汁の煮こごりをのせてますが、実際には、鍋に直接煮こごりを入れてから、素麺をのせて火にかけたほうが、すぐに溶けて作りやすいです。

また、ザルにあげた素麺は、まだ水気が残っているうちに鍋に投入しないと、鍋に焦げ付きやすくなります。

鍋の中の素麺が魚の煮汁を十分に吸い込んで、煮えたら、お皿に盛ります。

この時、刻みネギ適量をのせると、さらに魚の臭みが気にならなくなります。

お好みで七味や一味をちょっと振りかけても、ピリッとして美味しいです。

魚の缶詰の残り汁も

今回の、レンコダイの煮汁を使った煮魚そうめんも、なかなか美味しくできました。

やはり、あまりくせのない魚の煮付けの煮汁で作るのが、煮魚そうめん成功のコツかと思います。

クセのある魚の煮汁は、煮汁単体をなめてみて、美味しいと思えなければ、無理して使わないほうがよいかと思います。

また、ふつうの醤油味の魚の煮付けの煮汁だけでなく、サバの味噌煮やイワシの梅煮などの残り汁で作った煮魚そうめんも美味しいですよ。

そういう意味では、サバの味噌煮の缶詰など、魚の缶詰の残り汁でも煮魚そうめんを作れば、ペーパーに吸わせてゴミに出したり、シンクに流して下水環境を汚すこともなくなるので、究極?のエコ料理になります(笑)。

魚の身はご飯のおかずとして食べて、残った煮汁で煮魚そうめんが作れるので、1缶で二回の食事が賄える、節約料理にもなります(笑)。

1缶分の残り汁があれば、素麺4~5束分くらいの煮魚そうめんは余裕で作れると思います。

それに、魚の缶詰の残り汁には、健康効果のあるEPAやDHAがたっぷり含まれているとのことなので、ヘルシー料理でもあります。

魚の缶詰の味付けは万人向けで本当に美味しいので、缶詰の煮汁で作った煮魚そうめんなら、特に美味しくできますよ。

お中元で頂いた素麺を使い切れなくて困っている方は、ぜひ試してみてください。

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鍋焼きうどん

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