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中華料理を作るときに紹興酒は必要?

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紹興酒、常備してますか?

今や、中華料理って日本の家庭料理の一部として欠かせないものになってますよね。

ラーメンや炒飯、餃子、シュウマイはもちろんのこと、八宝菜や酢豚、麻婆豆腐、かに玉、回鍋肉(ホイコーロー)、青椒肉絲などなど、最低でも週に1回は必ず、何らかの中華料理を口にしたり、作ったりしているのではないでしょうか。

これほど日本の家庭にとって馴染みの深い中華料理ですが、いまだに馴染みがないのが、紹興酒(しょうこうしゅ)。

オイスターソースや豆板醤などの中華調味料は常備している家庭も多いと思いますが、紹興酒を常備しているお家はあまりないのでは?

実は、当サイト管理人もなんちゃって中華料理は長年作り続けていますが、紹興酒はまったく使ったことがありませんでした。

中華料理のレシピに紹興酒が書かれているときには、料理酒で代用してきましたし、それで何も不満を感じませんでした。

紹興酒に興味を持つきっかけになった映画

ところが、そんな管理人が紹興酒に興味を持ったのは、『しあわせのかおり』という、地方の中華料理店を舞台にした映画を見たのがきっかけ。

ネットで中華鍋の情報を探していた時に、たまたま見つけたサイト(残念ながら今はわかりません)で紹介されていたのですが、魅かれるものがあったので、レンタルして見てみました。

※ Amazonビデオでもレンタルできます。

劇中で作られる中華料理が美味しそうなのはもちろんなのですが、驚いたのは、どの料理にもふんだんに紹興酒を加えること。

中華料理と並んで、紹興酒もこの映画の一つの核になっていて、これはネタバレになってしまうのですが、中国の紹興市に行って、紹興酒の醸造元を訪ねるシーンもあったりします。

ここまで紹興酒の魅力をアピールされたら、試してみずにはいられません(笑)。

映画を見終わった週末、ちょっと遠くのスーパーで、生まれて初めて紹興酒を買ってみました。

生まれて初めて買った紹興酒の感想

当サイト管理人が購入したのは、我が家で愛用の料理酒メーカー、宝酒造の紹興酒「塔牌 花彫 陳五年」の360ml。

なにせ初めてなので、そこのお店にある一番量の少ない商品にしておきました。

帰宅してから、さっそく開封(笑)。

管理人自身は奈良漬けや粕汁を食べても酔ってしまうほどの超下戸なので、匂いだけ嗅いでみました。

個人差はあるとは思いますが、管理人にとってはうっとりしてしまうくらいの芳香。

超下戸でなければ、そのまま飲んでしまいたいくらい。

ふだん嗅ぐことがない不思議な匂いなのですが、例えるなら、上等な奈良漬けといった感じ。

家族にも渡して匂ってもらったのですが、同意を得られなかったので(笑)、ネットで検索してみたら、やはり同じ感想を述べている人がちらほら。

その夜に作った野菜炒めに、さっそく紹興酒を使ってみました。

できた野菜炒めを食べてみると、「うん? なんかいつもより美味しくなってる!」。

と同時に、ふだんの野菜炒めにはない、苦味のようなものも感じられました。

どうやら、映画の影響でちょっと紹興酒を入れ過ぎたみたいで(笑)、紹興酒の持つ苦味が料理に出てしまったようです。

家庭で使うなら、小さじ1~2杯レベルで十分なのかもしれません。

後日、酔っ払っても問題ない時にちょっと口にふくんでみましたが(笑)、ビールのように苦いわけではありませんでした。

酸味、たぶんアルコール由来の苦味、かすかな甘味、そして添加されているカラメル色素の風味がしました。

そう、ちょっと気になってネットで調べてみたのですが、どうやらほとんどの紹興酒には、色付けのためにカラメル色素が入れられているみたいです。

主原料は、「もち米、麦麹」といたってシンプル。

なお、宝酒造では、料理用の紹興酒も発売されています。

大人の味、下味つけなら紹興酒

かんじんの、家庭で作る中華料理に紹興酒は必要かというテーマですが、その後何度か中華料理を作る時に入れてみた結論からいうと、必須というわけではないなと思いました。

料理酒や日本酒で十分代用できるかと思います。

ただ、紹興酒を入れると、ちょっと大人好みの奥深い味、クオリティーの高い味になることは確かです。

なので、家族がみんな大人なら、紹興酒を使うと喜ばれると思います。

未成年の子どもと一緒に食べるなら、無理して紹興酒を入れる必要もないのではないかと思います。

また、紹興酒の独特の芳香は、日本酒よりもずっと強力に、肉や魚介類の臭みを消してくれるので、肉や魚介の匂いが気になるという方には、日本酒よりも紹興酒を使うのがおすすめです。

下味をつける作業の時も、うっとりするくらいいい匂いになります(笑)。

最近、やまやに行った時、ついでに紹興酒を探してみたのですが、永昌源(キリンビール系列)の紹興酒や、あまり聞いたことのない輸入業者さんのブランドの紹興酒など、けっこう豊富に置いてありました。

今度は、永昌源さんの紹興酒を試してみようかと考えている管理人でした。

※ 追記:この記事を書いてから約2年間紹興酒を使い続けてみて、紹興酒は日本酒や料理酒では代用できない、中華料理に欠かせない調味料だという考えに変わりました。

興味のある方は当サイトの記事、「料理用におすすめな紹興酒の選び方。」を読んでみてください。

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鍋焼きうどん

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